中学生の頃の記憶-M19-2.5インチ

私がGUN誌を買うようになって間もない頃、表紙にこの S&W M19-2.5インチが飾られている時がありました。当時もリボルバー大好きでしたから、かなり印象に残っていました。今回はその記憶を呼び覚ますように作業しました。(読んだ GUN誌は1989年7月号です。刻印やフレームラグの形状は違います。)

ベースはHWS製のものを使用しブルーイングしました。1年くらい前にベース銃が市場から払拭する前に確保していましたが、ちょっと前に再販されましたよね。現在でもまだまとまった数が出回っているのではないでしょうか。


グリップは木目の美しいゴンカロ材を使用した実銃用のものを用意したいところでしたが、見つけることができませんでした。仕方なしに今回は タナカ 製をつけています。反射でわかりにくいかもしれませんが、グリップのエンブレムはグリップに沿って曲げた後、軽くブルー液で燻しています。


シリンダーその他の輝きをご覧ください。もちろん今回もフレームラグは別パーツ化しています。フレームラグはジャンクのHWS製M19のフレームから切り出していますので、ブルーイング後の質感の差もありません。


サイドプレートとアドレスの刻印 を入れ直しています。バレルは元からのがシャープに入っているのでそのままです。フレーム上のバレル基部のピンもスチール棒から新規作成し、打ち込んであります。ハンマー、トリガーはケースハードゥンフィニッシュです。


このサービスサイズグリップも トイガン 用(マルベリー製)です。残念ながらフレームとラインが合いません。グリップが安っぽいので、グリップアダプタは実銃用を用意しました。タイラーズのものです。たかが、グリップアダプタですが、 トイガン 用のものとは作りが違います。


フレームラグを別パーツ化することにより、スウィングアウトしたシリンダーがしっかり保持されます。


ご覧のようにかみ合います。



フレーム下部(トリガーガード周辺)は リボルバー を美しく見せる曲線ですので、しっかり仕上げます。マズル面はポリッシュ後軽くブルーイングしています。


バレル~フレームトップはマット調に ブルーイング 。リアサイトは平面出し後、マット塗装 しています。


ハンマーのチェッカリングも 精密ヤスリ で目立て仕上げしております。


今回はいつもより写真を多めにお届けしました。いかがでしたか? 樹脂 製 トイガン のブルーイング作業はつらいですが、完成後はそんなことも忘れさせてくれる妖しい美しさがそこにはあります。 

7 件のコメント :

  1. ■初めまして。Kimと申します。S&W M19について検索していたら、こちらのブログにたどり着きました。それにしても、ブルーイングや各種整形は見事としか言いようがありません。ガンスミスとして、食べて行けそうですね(笑)。
     私は、CMCの現役時代に中・高・大と過ごした中年のオッサンです。CMC末期にはABSのM19やM36を購入し、感動したものです。当時はHW樹脂など存在せず、スプレー塗装でスチールブルーを再現するのに必死でした。
     ここ数年、WAのガスガンを中心にハマっておりますが、最近、リボルバーに回帰してきました。アクション重視でコクサイの金属製がいいと思ったのですが、形状ではHWSの方がリアルなんでしょうか?
    http://blogs.yahoo.co.jp/aea00065/52944436.html
    http://blogs.yahoo.co.jp/aea00065/52971749.html

    返信削除
  2. ビンセント2008年5月4日 9:00

    はじめまして。Kimさん。
    ブログにお越しいただきありがとうございます。
    私も中学生の頃はABSに塗装してました。
    そこからブランクがあって4年前からこの趣味を再開しました。
    復帰のきっかけはなんと言っても、HW樹脂のブルーイングです。
    それから狂ったようにいろいろブルーイングしてきましたが、やはりリボルバーが一番栄えます。
    Kimさんのホームページ拝見したら最近はコクサイ金属リボルバーのようですね。
    ホームページで述べられているように、アクションはコクサイがダントツです。
    シルエットもコクサイは悪くないと思います。
    ただ、HWSはCMCの金型を使っていますので、CMCの全盛期を知っている方には馴染みがあるのかもしれません。
    残念ながら、私はその頃を知りませんので、ブルーイングの素材として扱っています。
    分厚いトリガーガードも削りシロと思うと安心ですからね。
    ともあれブルーイングができるHW樹脂のモデルガンがもっと増えればいいですよね。
    これからもこのブログをよろしくお願い致します。

    返信削除
  3. ■ビンセントさん、レスありがとうございます。私はCMC大好き人間で、昔はCMCばかり買ってました。でも、WAのガスガンなどを購入するため、ここ数年でほぼ全部売っちゃいました(爆)。
     今は好みが変わり、刻印云々よりも作動性能優先です。私の世代からすると、シリンダーがちゃんと回って「チチバン」するのは奇跡のようで、感動的です! そして、色が金色であろうと銃口が完全閉塞であろうと、金属が好きですね〜。ところで、コクサイのHW樹脂はブルーイングできないんですよね? 無理にやったら、ブルーと真っ黒のマーブル状になるのでしょうか?(笑)

    返信削除
  4. ビンセント2008年5月8日 10:42

    こんにちわ。
    WAのガスガンは、ブランド戦略が上手だと思います。
    『高級品』というイメージがあるので、あの価格でも納得してしまいますね。
    ついつい買ってしまうんですね。
    私はリボルバーは作動重視とブルーイング重視と分けてます。
    まぁ、分けてると言うのは、どちらも兼ね備えたものがないからなのですが。。。
    確かに、ハンマーがレットオフする前にシリンダーがカチンとロックされるなんて、私が少年だった頃は考えもしませんでしたから。
    とくにKimさんの言うように、金属ガンはその醍醐味が味わえますよね。
    コクサイHW樹脂のブルーイングは、ブログに紹介しているようには染まりません。
    結構いい感じには染まるんですけどね。。。

    返信削除
  5. ビンセントさん初めまして モデルガンの発火が大好きなプローブLXと申します
    私も、M19について検索して、こちらにたどり着きました。
    いやいや、私もコンバットマグナムが大好きで、そういえばGunの表紙にあったなあと探していたのですが、ご指摘の1989年7月号の表紙は、M24の4インチでした。
    この号のチャーターアームズブルドッグの特集記事の中にそれらしい写真がありますが、これもM24の3インチにコンバットグリップが付いたものです(ぱっと見の印象は近いんですが)
    手持ちのGun誌をひっくり返そうと思い出しましたが、見当たりませんでした。
    もしも、心当たりがあれば、教えてください。
    いやーでも、これだけブルーイングがうまくいくと素晴らしいですね
    私もいずれ、手持ちのHWSの2.5インチや、マルシンのM586 4インチを染めてやりたいものです。

    返信削除
  6. ビンセント2011年9月30日 8:37

    プローブLXさんはじめまして。
    プローブLXさんの発火動画は、私がモデルガンを再開し出したときに拝見して、最近のモデルガンの面白さを気づかせていただきました。
    コメントありがとうございます。
    さてご指摘のGUN誌のバックナンバーですが、手元の1989年7月号は確かにM19なんです。
    ひょっとしたら、1979年の7月号のことなんでしょうか。。。
    M19はM29と同じくらい好きなモデルです。
    それに2.5、4、6インチとそれぞれが格好良いので、どれを手元に置くか迷いますよね。
    これからもいろんなモデルガンをブルーイングしますので、お時間のある時にでものぞいてください。
    よろしくお願いいたします。

    返信削除
  7. お返事遅れてごめんなさい
    私のGun誌の蔵書は、昭和50年から350冊位あるんですが、よく見ると、89年だけ、すっぽりありません。
    その前後の88年ころから少なくなって91年くらいまでも数冊しかありません
    ちょうどトイガン業界が、エアガンに急速に移行している時期で、一気に私がGun誌に対する情熱を失った頃みたいです。
    その後、92年以降になるとまた復活するんですが…。
    というわけで、私が見ていたのは、1998年の7月号でした。
    失礼しました(`o´ヾ

    返信削除