2006年6月20日火曜日

 マルシン ハイパワー 研磨の仕上げ

Dsc_3125 だいたい削って形状の修正をしたフレームを磨いていきます。


形状修正の際はカッターナイフ、鉄工ヤスリを、その後の平面出しと地肌荒らしを320番、400番のペーパーを使ってやっています。後はこれを800番、1000番、2000番などのペーパーなどを使ってやります。ペーパーは最終はこの番手で終わりというのは特に決めていません。時には800番で済ませるときもありますし、2000番まで行くときもあります。地肌の具合を見極めてケースバイケースで作業します。800番でもずっと同じ面で磨いているとペーパーの目が金属で詰まり、これで磨くことによってツルツルになります。ただ前の番手の研磨痕がついたままだとツルツルになってもヘアラインで残っていますので、前の番手の倍ほどの時間をかけて研磨するのがポイントだと思います。


あと気を付けないといけないのが、摩擦熱です。


ペーパーがけやヘラがけをムキになってやっていると、ヘラもヘビーウェイト素材のどちらもかなりの熱を持ちます。(ためしに素手でヘラやヤスリをかけるとわかります。古代はこの方法で火をおこしていたのですから当然です。)


いくら金属の被膜を作ってやっても、元は熱に弱い樹脂。この摩擦熱でせっかく作った被膜がはがれてしまいます。こうなると他の部分より被膜1枚分段差ができてしまいますから、ペーパーがけからやり直しになってしまいます。あまり力をいれず、早く動かさず、ゆっくり根気よく休憩を入れ、時間をかけてやる方が、最終的には時間を節約できると思います。


Tool


ここで最終の仕上げに使ってる道具を紹介します。


1.金工へら、2.真鍮ブラシ(毛足短め)、3.真鍮ブラシ(毛足長め)


ペーパーがけの仕上げをした後、真鍮ブラシでさっと磨きます。ペーパーがけである程度金属被膜は出来上がっていますので、わりとすぐに光沢が出てくるはずです。でもこの時の光沢には、ヘビーウェイト素材のシルバーに真鍮ブラシの金が混じった光沢です。このままではブルーイングしてもきれいになりません。これは、樹脂と金属の目に見えない凹凸に真鍮の粉が入っている状態です。ということはブルー液には染まらない樹脂も表面に露出しているということになります。このゴールドがシルバーになれば、表面は金属で覆われ、なおかつその表面も滑らかになった証拠です。その方法は。。。ヘラと真鍮ブラシでひたすら研磨するだけです。ひたすらといっても前述したように激しくすると、はがれてしまいますから、大事に被膜を鍛えてゆくのです。十分な被膜ができると、ヘラで表面を軽くたたいたときに、澄んだ金属音がするはずです。


ひととおり真鍮ブラシをかけると、次はヘラがけです。ヘラがけした当初は表面にスジができてしまします。このスジが消えるようにヘラ→ブラシを繰り返します。はっきり言ってものすごく時間がかかります。私は普段昼間は会社勤めをしていますので、作業は帰宅後、休日にします。フレームを例に挙げますと、毎晩、9時から12時まで作業をして、平面出しに2日(月、火)、ペーパーがけを終えるまで2日(水、木)、ヘラとブラシの研磨で2日(金、土)かけます。土曜日は、最終の調整も含めてブルーイングまで済ませます。フレームの下地処理だけで、18時間!もかかってしまっている計算になります。スライドも同じ作業をするので、トータルでこの倍近くかかります。もっと短時間で作業できる人もいるでしょうけど、私にはまだ無理です。


本当なら研磨後すぐブルーイングする方が綺麗にできると言われています。でも、私のせっかちな性格では、「これでいいか。」と妥協してしまいそうだし、そんな長時間集中力が持ちません。それに、毎日少しずつする方が、たとえばボーっとしてるときに冷静な目で仕上がりの途中経過をみられますし、メリットが多いと言えるでしょう。


というわけで今日もジップロックに入った研磨途中の モデルガンを長めながら、眠るのでした。


Dsc_3135



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